がんの原因になる悪玉菌

人の体で一番病気の種類が多いのは実は「大腸」だと言うことをご存知かな?

この大腸の腸内細菌のバランスが崩れると、便秘だけでなく感染症、大腸ポリープ、そして大腸がんなどの「腸疾患」の原因となるのじゃ。日本のがんによる死亡者は年々増え、約3割を占めていると言われている。これはもちろんダントツで死亡原因の第1位なのじゃよ。怖いのう。

がんになる原因は様々じゃが、その原因の一つになっているのが便秘なのじゃ。便秘を正しい方法で解消しないまま、便秘薬に頼り、腸内環境が悪化し続けた結果として大腸がんになることがあるんじゃぞ。なるべく早く便秘は治したいものじゃな。

なぜ便秘によってがんになってしまうののか?
実は腸内環境の悪化によって増えた悪玉菌のしわざなのじゃよ。加齢とともに善玉菌が減少し、さらに繰り返す便秘によって悪玉菌はどんどん増え、発がん性物質を発生させるのじゃ。
高齢者に限らず、誰でも発がん性物質は体の中で発生するのじゃが、通常排便によって体の外に排出されるしくみなのじゃ。しかし、便秘の状態では発がん性物質は外に出なくなるぞ。結局体に吸収された発がん性物質は血管を通って、がんを引き起こす原因の一つのなってしまうのじゃ。発がん性物質が血液に乗って体をめぐるのを想像するとゾッとするのう。

悪玉菌による免疫力の低下

さらに悪玉菌の増殖によって発がん性物質だけでなく、細菌毒素も発生し、体の免疫力の低下につながってしまうんじゃぞ。がん予防にもがん治療にも欠かせない「免疫力」が低下してしまうのじゃ。それはがんに限らず様々な病気にかかりやすい、ちょっとした風邪にも勝てない体になってしまうということなのじゃよ。気をつけんとな。

O-157の裏舞台

ところでO-157という大腸菌が流行った時期があったじゃろ。実はこのO-157はそれほど感染力の強い細菌ではないのじゃ。ではどうして流行ってしまったのかと言うと、なんとO-157に苦しんだ多くの患者さんは、「腸内環境の悪い高齢者」だったのじゃ!
他にも便秘がちな人達もO-157にかかってようじゃ。
しかし、腸内環境が良好な人達にとっては体内O-157の細菌が入ったとしても何も変化がないのじゃよ。このように腸内環境が悪化していると、他にも数多くの細菌に負けてしまうという訳じゃな。

腸内環境改善は高齢者には必須です

ただでさえ善玉菌が減ってしまう高齢者は、常に生活の中で腸内環境の改善を心がけたいものじゃな。乳酸菌食品、食物繊維、水分補給、軽い運動が健康を維持してくれるぞ。

サブコンテンツ

このページの先頭へ